『sing along / 初音ミク』を作った感想

日記・雑記


今日の0時に公開した新曲です。ソニコン「初音ミク Happy 16th Birthday賞」受賞のボカロ楽曲です!
ミクさん16周年への祝福を込めて作りました。ぜひお聴きください。


そして、今回も作曲の感想文を書いたのでよかったら読んでいってください。
ちなみに、ソニコン受賞の時のお知らせ記事でもこの曲について言葉を使っています。こちらも読んでみてください。



感想文

マジカルミライ2013メモリアルソングインビテーション!を完成させたあと、ボカロPとして暇になっていたちょうどその日がソニコンの締め切り日(5/31)で、「これはチャンスだ」と思い、夕方から開始して4時間くらいで『sing along』も完成させて応募できました。ここまでスピード重視で作曲したことはなかったので、「むしろ締め切りに間に合うほうがおかしい」と思いながらもめっちゃ集中して打ち込んでいきました。

サウンドについて

初音ミク16周年のメインビジュアルから、「明るい未来、空へと一緒に飛び立つミクさん」をイメージして、浮遊感や爽やかさのあるピアノ&エレクトロのサウンドを作っていきました。


メロディやオケについては、とにかく締め切りまで時間がないと感じていたので、リアルタイムで録音したフレーズを殆ど修正せずにそのまま使いました。なので、今回は特に新しいことはできていませんが、その分とてもシンプルでポップなサウンド展開に仕上げられたと自負しています。


そして今この曲を聴き返してみて思ったのですが、AメロBメロと比べると、サビだけめっちゃ簡単なコードで構成されています。サビでは音数が増える分、重く複雑になるようなコードは敢えて避けたほうがわかりやすくキャッチーになるのだと思いました。今後もこれは意識していきたいです。


あと、ボーカルのエフェクトについて、この楽曲(厳密に言うと『インビテーション!』)からは「Waves Tune Real-Time」というのを導入しています。これはその名の通り、リアルタイムでボーカルのピッチを修正してくれるエフェクターです。しかも超自然に修正してくれるのに加えて、逆に機械っぽいケロケロとした歌声に変化させることも可能で、この『sing along』ではどちらの機能も使っています。
今回の作曲ではボカロエディタ上でピッチを直す時間すらなかったので、このエフェクターがなければボーカルの音作りに手こずり締め切りを過ぎてしまうところでした。マジで感謝。

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歌詞について

上記の通り、「明るい未来、空へと一緒に飛び立つミクさん」のイメージで作詞しました。ステージ上のミクさんを物語の中心として考えて、そのミクさんが言いそうな言葉を連ねていきました。


メロディは先に出来ていて、フックとなるフレーズに合わせて「sing along」という言葉を埋めたところからタイトルやテーマを固めて作詞できました。


なんか最近は日本語も英語も文法を無視してフレーズを作ることが多くなってきましたが、これに関しては世界観が瓦解しない程度のバランスで続けていきたいです。ただ、作詞以外の普段の作文やSNSの投稿文についても、童が描く世界のような、いたずらに無秩序で煩雑な言葉遣いに戻ってきてしまっている実感もあるので、そこはまた少しずつ直していきたいです。

ミクさんの調声について

今回はマジでスピード重視だったので、未だかつてないほど手癖全開の調声と化しました。前向きに捉えるなら、勢いやパワーがあって良い歌声だとも言えます。


特に今回はダッキングしたサウンドのオケだったので、もし時間をかけて人間らしい自然な歌い方にしていたら、オケとのアタックがズレて全体的にリズムがちぐはぐになっていた可能性もあります。という理屈で後付けで肯定したいのですが、ただ単に時間がなかっただけです。それでも、ミクさんの声の魅力は充分に引き出せたと思うので、自信を持ってこの楽曲もオススメしたいです。


もちろん、上記で述べたようにピッチ調整のエフェクターのおかげでもあります。これである程度の違和感は取り除けました。あと今回の調声で、「手癖で作るとどこの部分に違和感がでやすいのか」をいくつか知れたので、これはかなりラッキーでした。


イラスト、動画について

今回、イラストは青井ゆいさんに描いていただきました。世界観やミクさんの表情もとてもキラキラしていて、めっちゃ好きです!
ちなみに、こちらのイラストは楽曲のサブスク・ストリーミング配信のジャケットとしても使用しています。この場を借りて感謝を伝えたいです。


動画は今回も自分で作りました。青井さんに描いてもらった背景や表情差分もふんだんに使わせていただいたので、そこも着目してご視聴いただけたら嬉しいです。


最後に

この曲を作った感想ですが、超面白かったです。
泡沫未来』や『未完のストーリー』と同じくスピード重視で完成させられました。その中でも、この『sing along』は最も速く制作できました。その結果ソニコンにも受賞できてマジで最高です。


『sing along』を含めた「初音ミク Happy 16th Birthday賞」受賞作は、マジカルミライ2023企画展ブースのBGMだったり、渋谷センター街の街頭広告としても楽曲を流していただいています。本当に光栄です。
(それと、受賞作品は全て公式グッズのSONOCAカードにも収録されています)




当たり前の話ですが、初音ミク16周年は本当に今年だけのイベントです。だからなおさら、このような形でミクさんを祝福できたことを心から誇りに思います。

あらためて、この世の全てのミクさんに感謝を!

みんなもこの楽曲を気に入っていただけたら嬉しいです。


―――――――
以上です。
今後ともよろしくお願いします。

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