今日niconicoに公開した新曲です。YouTubeには6月9日に公開予定です。
そして今回も作曲の感想文を書いたので、よかったら読んでいってください！
感想文
マジカルミライ2024年楽曲コンテストに向けて、何か新曲を作って応募しようと思ったものの、結局は頓挫を繰り返し、締め切り前日にようやくアイデアが固まり始めました。その時の気分的には軽やかで明るい気持ちが想像世界を占めていたので、そういうイメージを中心に咲かせて一からメロディを打ち込みました。
サウンドについて
この楽曲のイントロ部分から既にそうなのですが、今回はノンダイアトニックのメロディやコードのフレーズが頭の中にあったので、そのアイデアを中心に爆速で作曲しました。
ノンダイアトニックと言っても、今回使用したフレーズはJ-POPにおいては超定番の型なので、王道に沿いつつも「ファンタジー」や「ワンダーランド」のような世界観も重ねてアレンジ展開を考えていきました。個人的にファンタジーの雰囲気はBメロのパーカッションに表れている印象です。
あと、展開の始点終点ごとに鳴らすSE(フィルインとかスウィープ)も今回は特に意識して打ち込みました。細かいところですがこれがあるのと無いのとではリズムの乗りやすさに圧倒的な違いがあります。昔は驕りで打ち込まなかったこともあったので、改めて見つめ直し、今後はアレンジの面でももっと完成度を詰めていきたいです。
歌詞について
歌詞は現実の世界とファンタジーの世界の繋がりを想いながら制作しました。
あと、ボカロ関連のコンテストに受賞した自作曲『sing along』や『未完のストーリー』等の歌詞も数珠繫ぎのように関連付けて『不思議と』の言葉を考えました。
そこから、いわば連想ゲームのように言葉をかき集めて、語感の良い単語を直感で選んで意味やメッセージを決めました。
最近は物語の登場人物や世界観をめっちゃ俯瞰(というか他人事)で捉えながら作詞している感覚があります。これは楽曲制作のときも同じで、自意識の介入する余地を世界観の説明で埋めることに注力する表現方法が私にとって性に合っているからです。ただ、言い換えれば「手癖でやっている」だけのことなので、拘りを履き違えないように気をつけたいです。
今回の歌詞は比較的バランスの良い言葉に揃えられた自信があります。なので、この調子でひたすらに積み重ねていきます。
ミクさんの調声について
今回も特別新しいことはしていませんが、歌唱の表現方法は強いて述べるなら新しいﾊﾞｰﾁｬﾙｼﾝｶﾞｰの方々(重音テトSVさんや春日部つむぎβさん)にかなり影響を受け続けている実感があります。特にピッチカーブはそれぞれのエディター上でちゃんと可視化されているので、そのグラフをアレンジ可能な作法として盗みまくっています。ただ、ここまでするくらいなら一度は人間のボーカル理論を学んでおいても損はない気がしてきました。
あと、この楽曲ではシリアスというより軽やかな感じで歌ってもらいたかったので、割と制作中も勢いに任せてパラメーターを動かしました。その分、メロディの途切れ目(休符の部分)はしっかり調整して聴き心地の良い歌唱を目指していました。
イラスト、動画について
今回のMVイラストは青井ゆいさんに描いていただきました！
とてもキラキラで、そして小さいミクさん達(しかもネギシャワーPの過去曲に登場したミクさん達！)の軽快で生き生きとした魅力を描いていただき、良い意味で衝撃を受けました。これは自分では絶対に思い付けないモチーフなので、改めて依頼できて嬉しかったです。この場を借りて感謝を！
動画は自分で作りました。前回に引き続きアドビのAfterEffectsでテンプレートなどを貼りつけ、イラストや楽曲のポップなイメージで歌詞も入れていきました。このソフトを2回だけ使ってみた感触としては、とにかく動作が軽くて、画角やモーションのアイデアを迅速に再現できるところが良いと思っています。
最後に
この曲を作った感想ですが、マジで面白かったです。
作曲中や完成させたあとも「良い曲だな」と沁み沁み思いながら聴いていました。自分で作ったものなので至極当然ではありますが、常に全力で自賛できるくらいの熱量を持ちながら楽曲を完成させられているので、なんか今年も充実の日々を送れそうな予感です。
あと、作詞やサウンド制作の領域においても、ここ半年くらいは子供の頃に好きだった音楽を自分なりに再現・アレンジしたいという気持ちが湧いています。この曲は数か月前にマジミラコンテストのために作ったのですが、この曲を起点に原点回帰の心の流れが出てきたのだと、今なら思います。言わずもがな、作曲は悠久の楽しさを秘めています。
そしてこのMVは「キラハピ2024」に合わせて公開しました。明るい曲調はそれこそネギシャワーPの根源なので、こういう投稿祭ももっと開催してほしいと思いました。
最後に宣伝です。
この楽曲が収録された新作アルバムは現在BOOTHにて通販を行っています。
今月参加するDJイベント「ボカハピ」と来月開催のボーマス56にもこのCDを持っていく予定なので、よかったらクロスフェードをチェックしてみてください！
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以上になります。
この楽曲を気に入っていただけたら嬉しいです！
今後ともよろしくお願いします。
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