今日投稿した曲です。ボカコレ2022春の参加曲です。是非お聴きください。(YouTubeは後日公開します)
そして今回、楽曲『フルール』について少し感想文を書いたので、よかったら読んでいってください。
感想文
「花の楽園」と聞くと、私は”シェイミ”という名のモンスターのことを思い出しますが、友達が言いたかったのはそういうことではなく、近所の自然公園で花祭りが開催されるとのことで、その圧倒的多数の開花を形容して「花の楽園」と言ったようなのです。
ただ、どれだけ言葉で彩られたところで、敢えて観察する対象にはならないのが私にとっての花だったので、結局その祭りには参加しませんでした。
「色があるなー」くらいしか思えない感性を自覚しながらも、「それなら逆に、音楽から花の輪郭を描き出してみよう」と思うのは、あまりに芸術家気取りが過ぎるのでしょうが、とにかくなんか楽しそうな気がしてきたので、今回は「花」をモチーフにした曲を作りたいと思いDAWを開きました。
サウンドについて
まず最初に、花に対するイメージを捻り出してノートに書きまくってみました。
そうやって書いてみたら、「秘密、色彩、香り、恋愛」の4つの言葉をおおよそのイメージとして花を記憶していることを知りました。
そして上記4つのイメージをもとに、サウンドを作ることにしました。
メロディに関しては、最近はずっと手癖でやってしまっていたので、今回は少しズラした旋律を繋ぐように意識しました。
アレンジ・展開についても、できるだけ新しいことを取り入れてみようというポーズだけは取っていました。
この楽曲では、遊び心を多く含ませてオケを作ったつもりだったのですが、どうでしょうか。今はまだ自分の手からこの曲が離れている感覚がないので、私自身はあまり客観視できていませんが、まあまあ上手くいったような気がします。
歌詞について
上記の通り、今回は花に関する単語をノートに書きまくってみたので、その言葉たちを数珠繋ぎにして歌詞を作りました。
それと、語感を良くするために英単語を散りばめました。ただ、英語だけではなく、日本語でも1音に対して子音をたくさん詰めて作詞することで、リズム感を出してみました。(これはラッパーの方々がよくやっている印象があります)
ミクさんの調声について
実は、この楽曲はいつもよりメロディが低めなので、あまりミクさんには合わないかなと思っていました。しかし全くそんなことありませんでした。
オケが変にガチャついていなければ、キーが低めでもミクさんの歌声は埋もれたりせず、とても魅力的に聞こえます。多分これは人間でも同じことが言えるかと思います。
それと、originalのミクさんは結構ハッキリとした発音をするので、今回のような落ち着いた曲調では、オケとの温度差が出やすいことに気がつきました(それならsweetやdark、softで歌わせればいいんじゃないかって思いますが、ミックスがムズそうなので今回はパスしました)。
そこでOPE値をいじってみました。この値は「口の開き具合」を調整するパラメータで、値を下げると口を閉じたような発音になります。というか使ってみた感じとしては、母音の発音を変化させるパラメータなのだと私は捉えました。
originalのミクさんは特にア行をめっちゃ強く発音するので、この楽曲では主にア行のノートのOPE値を下げて調声しました。
イラスト、動画について
MVの一枚絵はイラストレーターの「からながれ(Twitter)」さんに描いていただきました。
実はこの曲のサビを作った時点で「イラストはこの方しかいない」と思っていたので、今回、依頼を引き受けていただけてとても嬉しいです。この場をお借りして感謝申し上げます。
動画は自分で作りました。イラストや楽曲の雰囲気に合わせるように、歌詞を入退場させました。特に今回は花の雰囲気を意識して図形を作り、歌詞を彩りました。
最後に
この曲を作った感想ですが、最高に楽しかったです。
「花」のコンセプトを一貫させて、めっちゃ雰囲気重視で作詞作曲できました。たまにはこういう感じで作曲してみるのも面白くて敵いません。
先日のマジカルミライ楽曲コンテストの発表の興奮も冷めやらぬまま、私は今喜びの中にいます。
加賀とかいう人間にとって、花はとても遠い存在だったのだけれど、今回のように作曲によって自分の近くに結びつけておけば、いずれは本当に身近な存在になってしまうのかもしれません(それはそれでひどく不健全な気がしますが)。
あとこの楽曲は「ボカコレ2022春」という投稿祭にあわせて公開しました。
このイベントはニコニコ動画でしか開催されていないので、YouTubeにはボカコレが終了した後日にアップしたいと思います。
なので、期間内はニコニコ動画で視聴することをおすすめします!
個人的にこういうお祭りやイベントは好きなので、毎月開催してくれー!って思っています。どうかみなさんも非日常的なお祭り世界の中で、私とミクさんの曲に限らず、多くの方々の楽曲を楽しんでいただければ良いなと思っています。
以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
また後日、FANBOXの支援者限定記事にてこの楽曲の裏話的な文章を投稿するつもりです。よかったら読んでみてください。
今後ともよろしくお願いします。
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