今日投稿した曲です。ぜひ聴いてください。YouTubeには後日公開します。それと、今回の曲について感想文を作文したので、よかったら読んでいってください。
感想文
『泡沫未来』を投稿してから半年以上経っていることが少し驚きでした。私は、時間が攫ってくれたものを指折り数えていました。
プロセカNEXTに応募することを決めてからというもの、「大衆に迎合せずただマイペースに作曲する自分」というのはだいぶ小さくなりました。今はずっと、曲を聴いてくれるヒトのことを意識して作曲している部分が大きいです。
そんなある日、「『泡沫未来』 が好きなヒトが喜んでくれるような新曲を作曲してみよう」という気持ちが湧き起こったので、今回はそういう入射角でDAWを開き打ち込み始めました。
サウンドについて
上記の通り、『泡沫未来』に寄せたサウンドにしようと息巻き、まずは理論的な分析から始めました。
『泡沫未来』の一番大きい色は「436系のコードループ」という点ですが、要となっているのは「オケは16分を絡めたリズムで、ドラムは4つ打ち」であるところだと思いました。
今回の曲もそのようなサウンドで作っていこうと思い、そのように作りました。
ただ、あまりに似せすぎるというのも興ざめなので、808風のサウンドを混ぜることで差別化を図りました。
歌詞について
歌詞も『泡沫未来』と同じ「カジノの世界観」をテーマに言葉を繋いでいきました。
それともう一つ、「主人公はイカサマの使い手」ということもテーマにして展開を考えました。
実際のカジノでイカサマをするヤツなんざ一発で出禁なのでしょうが、あくまでこれは物語やフィクションの類いですから、それ以上はありません。
ミクさんの調声について
特段新しいことはしておりませんが、最近、三次関数のグラフみたいなピッチカーブを書くのにハマっていて、今回はその曲線をめっちゃ多用しました。
また機会があったら、ブログかSNSで紹介したいと思います。
イラスト、動画について
今回もミクさんのイラストを描きました。当初は「カジノに参加する側のヒト」のイメージで描き始めたのですが、結果的に完成したイラストは、どっちかというとディーラーやマジシャンみたいな格好になってしまいました。
そもそも、カジノに参加するヒトを自分の目で見たことがないのはマジで致命的だなと感じました。今は無理ですが、いつか海外に行ってカジノで遊んでみたいものです。
動画は「AviUtl」という無料編集ソフトを使って作りました。いつもありがとう。
今回も「イージング(特に23番と22番の曲線)」を多用して歌詞を入退場させまくりました。割と最近は歌詞を動画に打ち込むことに慣れてきたので、今後もこの手法で動画作りしたいと思います。
最後に
この曲を作った感想ですが、めっちゃ楽しかったです。作曲中はずっと猿のように手を叩いて爆笑していました。やはりポップな曲を作るのは最高に面白いです。
余談になるのですが、子供の頃やっていたゲームのキャラクターで、ゾロアークというモンスターがいました。彼は「イリュージョン」という特性と「イカサマ」という技の使い手で、知能の高いモンスターを相手に「イカサマ」を使いボコっているの見て、私は子供ながらに「無秩序かよこのゲーム」と義憤に駆られた記憶があります(もちろん「イリュージョン」も「イカサマ」もちゃんとルールに則った技です。一番知能が低かったのは私だったのです)。
そして現在、その「無秩序」をテーマに作曲をした人間が他ならぬ私であろうとは、当時の加賀少年は想像だにしていなかったことでしょう。
冒頭で「時間が攫った」と述べたのは見栄からきたもので、本当のところは、私の意志で葬ったその先が今の全てなんだと思います。そこには高尚なる覚悟なんざ必要ありません。眼前に光るボタンがあれば迷わず押す性分だったっていうだけです。
先日、ボカロPとしての活動5周年を迎えたとき、新たなフェーズに突入したという実感が溢れて止みませんでした。今はただ、皆様への感謝の気持ちを絶やさないように願うばかりです。
はい、以上です。この曲を気に入ってくれたなら幸いです。今後ともよろしくお願いします。
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