『スターライト・アルフィーネ / 初音ミク』を作った感想

日記・雑記

今日公開した新作MVです。ぜひご視聴ください。マジカルミライ2023楽曲コンテストに応募した楽曲です。


そして今回も感想文を書いたのでよかったら読んでいってください。

感想文

夢(寝て見るほう)の中でも頻繁に作曲をしているのですが、この『スターライト・アルフィーネ』ではサビのメロディと全体的な展開まで夢の中で完成させていたので、これを軸にして細かい部分を実際に再現するように進めていきました。

サウンドについて

この曲はマジカルミライ2023楽曲コンテスト」でグランプリを頂くために作ろうと思いました。
それで、夢の中で作っていた上記の曲が理想に近いと感じたので、それに合わせてサウンドも調整しようと思いました。


そしてちょうど、この曲のサウンドを作ろうとした時期(1月上旬)に、市瀬るぽさんに誘われてみんなでセカライ(2nd)を観に行きました。そこで迫力のあるライブサウンドを聴いて、めっちゃモチベーションが高まりました。この場を借りてみんなに感謝を!
そういうわけで早速、この曲でもエレキギターやベース、ドラムは生音系のサウンドにしてオケを作ってみました。


エレキギターに関しては、まず先に大まかなフレーズをmidiキーボードで打ち込んでみて、実際にそれを参考にキダーを弾いて録音する方法を試してみました。やってみた感触としては、自然なフレーズを効率よくレコーディングしやすいです。以降、堕天使シークレット・アイリスでも同じ手順でギターを録音しています。この方法は鍵盤楽器のほうが得意な人間にオススメできます。


あと、この曲では「ハーフディミニッシュ(m7-5)という和音をキメで鳴らすこと」を小さな目標の一つにしました(今までやってこなかったので)。サビで言えば”揺るがないストーリーは”の「ト」の部分(Ⅲm7-5)、”ずっと”の「と」の部分(Ⅱm7-5)で鳴っている音がそれです。今書いていて気づいたのですが、個人的にこの和音は「と」の響きが似合っているという偏見があるかもしれません。


去年応募した曲未完のストーリーも今回の作曲でかなり意識しました。「壮大なピアノ」の世界観がマジカルミライのミクさんにマッチするのだと思っています。ただ、来年また応募するなら別方向のコンセプトで挑戦してみたいです。『スターライト・アルフィーネ』ではある種地に足をつけた「集大成」的な意味合いを込めたので、幻想極まりない夢から随分と一転したのだなって感じです。


ちょっとした小ネタですが、「サビにだけラッパを鳴らす」のは泡沫未来から着想を得ました。

歌詞について

歌詞は物語調で作りました。これも『未完のストーリー』を参考にしたのですが、今回は一人の視点で俯瞰的に描くようにしました。


テーマはデカめに「未来」と決めていて、それに付随するモチーフとして「スターライト」「アルフィーネ」を合わせ、起点にした上で言葉を重ねていきました。

ミクさんの調声について

調声の段階で「あい」の母音で韻を踏むように歌詞を変更した箇所がめっちゃ増えました。個人的にこの母音にすれば語尾のピッチコントロールが容易になるのです。


実際に歌ってもらった声を聴いてみて、歌詞を変更することはよくあります。その中でも今回はめっちゃ言葉を変えまくりました。なんか時間をかけて作詞すると、あんまりポップじゃない厳つい言葉を使いがちになってしまうからです。


今回は特段新しいことはしていませんが、子音の発音タイミングの調整が上手くなってきた自信があります。この調子で磨いていきたいです。

イラスト、動画について

今回、イラストはつちのこさんに描いていただきました。つちのこさんのかわいくてエネルギッシュな世界観のイラストが、この曲のポジティブなイメージにマッチすると確信したので依頼させていただきました。制作をご快諾いただきマジで感謝します。


動画は自分で作りました。「AviUtl」という編集ソフトを使っています。いつもありがとう。
最近はカメラ制御で奥行きを強調するシーンを作るのが趣味です。その中でも今回は「カメラごと画面を傾ける」ことをやってみました。ちょっとした迫力を足せると思うので今後も使っていこうと思います。

最後に

この曲を作った感想ですが、最高に面白かったです。特にギターは数ヶ月ぶりに弾けたので、録音中は赤子のようにはしゃいでいました。


実を言うと、この曲は3ヶ月前に完成させたので、作曲中の感情の記憶は所々しか残っていませんでした。ただ、普段から作曲中に思考したことは全て言語化してデジタルノートに保存しています。今回の感想文はそのメモを参照して書いたので、やや備忘録っぽくなってしまいました。当時のメモを読んでいると、ミックス・アレンジ制作にめちゃくちゃ悩んでいたのが伺えます。
因果の話をすると結局行き着く先は「卵が先が鶏が先か」になるのでいたずらに時間を浪費した気分になるのですが、今回のような曲調を作りたいと思ったのは、敢えて時間がかかるようなサウンドに挑戦したい気持ちがあったからなのだとも言えます。結局は楽曲コンテストに採用されなかったので、また来年は新しいコンセプトで制作したいです。
もちろん、この『スターライト・アルフィーネ』もかなりの自信作なので、みんなも気に入っていただけたら嬉しいです。


―――――――
以上です。
今後ともよろしくお願いします。

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