『残響の花』を作った感想

日記・雑記

こんにちは、私はこの曲を作ったヒトです。是非聴いて欲しいです。そして感想文も書いたので、よかったら読んでいってください。

感想文

前々作『泡沫未来』と昔投稿した曲『ヴァルハラビリティ』の2曲が、私の投稿曲の中ではいくぶんか再生数が伸びていて、「よかったね!」って思いながら毎日を過ごしていたのだけれど、ある日、「この2曲の合いの子みてぇな曲が聴きたいな」って気持ちが湧き上がり、その想いは願いを象り、そして突如として全身に閃光が迸り「そうか!俺が”その曲”を作ればいいんだ!」っていうことに気が付いたので、今回はそういう入射角でDAWを開きました。

サウンドについて

上記の通り、今回は『泡沫未来』と『ヴァルハラビリティ』という2曲の良いとこ取りをしたキメラを作るつもりだったので、前者の「お祭りっぽいサウンド」と後者の「幻想的な世界観」を組み合わせることを最終目標にアレンジを考え始めました。

まずシンセサイザーについてですが、最近は矩形波(ピコピコした音)をメインに使って音作りをすることがマイブームで、今回も例に漏れずそうしましたが、サビでは定番のノコギリ波(saw波)でゴリ押しするつもりだったので、ピコピコしたシンセはサビ以外で使いました。

ベースに関しては、「ウニョ~ン!ベタベタドドドド!(延々と繰り返す)」といったふうに、常に鳴り続けさせてしまうのが私の悪い手癖なのだけれど、今回はこれを反省して、AメロやBメロでは意識してベースの音数を減らしたり、休符を長く取ったりしました。

そして次に「お祭りっぽいサウンドってなんだろう?」って考えたとき「ハイハットを裏打ちにする」というのが、一番ラクに飛びつける答えなんじゃねぇかなって思ったので、そうしました。

その次に「幻想的な世界観を表現するには、どうすればよいのか」を考え始めたのだけれど、「リバーブをめっちゃ深くかける」ことがデカイんじゃね?って思いましたので、そうしました。そして、あらゆる楽器にセンドでめっちゃリバーブをかけたあと、センドリバーブのトラックにダッキング(サイドチェイン)をかけさせていただきました。やはりダッキングされた音というのは、かなり不思議な音であり、原始人の方々にそれを聞かせれば「この世の音だとは思えません」と返してくるに違いありません。なのでそういった音を積み重ねていけば「幻想的な世界観」を持つ曲になるのではないか、という期待も膨らんできたんで、そういう曲調を目指しました。

あと『泡沫未来』を反面として見るのなら、「中~低音域がごちゃついていて、少し音がこもってしまっている」という反省点が出てきます。それを踏まえて今回は、中低音域を意識して処理し、スネアの音などを過剰に埋もれさせないようにmixしました。

同様に考えて、『ヴァルハラビリティ』の反省点というのは「サビのドラム隊の音が少し聞き取りにくい」ことで、これはエレクトロポップにとってはめっちゃ致命的な欠点になりかねないものだから、今回の物語では絶対にしくじらないようにするぜっていう気持ちを掲げ、ドラムを目立たせるようなmixを心掛けました。

歌詞について

最近の悩みで、ありえないくらいに「未来」や「世界」という単語を歌詞に使ってしまう癖があって、「このままではいけない」と思い続けていたので、今回はこれらの単語を縛って作詞することを目標としました。

上記のことも重なり、作曲中の時の私はなんだか焦燥感高めの波打ち際に立たされていたので、とにかく早く完成させてぇと思う気持ちが先行してしまい、その結果、ひどく抽象的で個人的な歌詞になってしまいました。しかし、実際にミクさんに歌わせてみたら、ちゃんと彼女らしい世界観へ音も声も溶け込んでくれたので、私はそっと胸を撫で下ろしました。

動画について

正直に言って、イラストを描くのも動画を作るのも最高に面倒くさいです(そうじゃないヒトは申し訳ないがここだけ読み飛ばしてほしいです)。特に最近の私の億劫ゲージは極限まで高まっており「これ以上ムリをするとシナプスが爆散して廃人と化してしまうんじゃないか」という状況だったので、とにかくお手軽に作れるような「写真+音声波形+なんか意味ありげな図形」の王道コンボを今回も採用しました。

言い訳ばかりですみません。「絵を描くだけで精神崩壊するのなら、結局その程度の人生なんだ」って諦めがつくはずなのに、つまんねぇ自我ばかりが肥大化し、功を焦ってしまっています。そこで、ピアノや作曲に対する「今、自分が出来ることをやるだけだ」っていうスタンスを、同じくイラストや動画制作の活動にも当てはめて考え、この世界を生きていく所存です。

最後に

この曲を作った感想ですが、めっちゃ楽しかったです。特に今回は「サビでいきなり音が広がる」という曲調に妙にツボってしまって、息ができなくなるくらい爆笑しながら作っていました。

そしてこの曲は「一緒に作ろう!第3回楽曲コンテストプロセカNEXT」(リンクはこちら)に応募します。テーマは「フリー」ということなので、基本的に期間内に作った曲は全て応募していますが、その中でも特にこの曲は面白いリズムなので、リズムゲームに合うんじゃないかなあーーって思いました。

あとこの曲を作っていたときに気付いたのですが、私は「これぞザ・EDMだ!」と言えるような量産型のEDMを一度も作ったことがありませんでした。そういった王道のヤツも死ぬまでに21曲くらいは投稿したいぜ!って思ったので、今後はそういう曲も量産していけるよう、知識と経験を積み重ねていきたいです。

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