『ハイファイ・アクセラレーション! / 初音ミク』を作った感想

日記・雑記

昨日公開したばかりの新曲です。ぜひお聴きください。
そして今回も作曲の感想文を書いたので、よかったら読んでいってください。

感想文

当事者でなくなった瞬間に青春をテーマにした作曲をパタリとやめてしまったのですが、先日、第19回プロセカNEXTのテーマを見たとき、この楽曲コンテストにめちゃくちゃ応募していた昔を思い出し、もしあの頃に回収できなかったアイデアをいま具現化したらある種面白い気持ちになれるのではないかと直感的に感じたので、その初期衝動のままにDAWを開き打ち込み始めました。

サウンドについて

実を言うと、2年前に『泡沫未来』がプロセカNEXTに採用された流れで霧となり散ったかに思えたアイデアやテーマは、クラウドのメモ帳に記録されていました。今回、楽曲コンテストの「青春」をテーマに展開を考えるとき、そのメモの中で言語化されていた世界観を参考にしてサウンドを重ねていきました。
それ以外にも、『ハローマイデイズ!』や『桜の世界』、『アッチェレランド!』などの過去に作った青い曲も参考にしました。


そして曲を作り始めたのは応募締め切りの4日前だったので、出来る限りシンプル&ポップなアレンジにまとめた上でクオリティを詰めていくつもりでした。
なので、このオケのメインの楽器は基本的に「ピアノ、エレキギター、ベース、ドラム」のみです。いつもならここにラッパやストリングスの旋律を重ねるのが手癖ですが、BPMを高めに設定したのもあり、いたずらに複雑なフレーズは避けて打ち込みました。


全体的な感想としては、最近はトライトーンのインターバルを意図的に鳴らせている実感があることと、経過和音を決まりきった型の盤面上でしか使えていないのが大きい反省点であることです。

歌詞について

上記の通り、昔メモった言葉や以前公開した3曲の歌詞を大まかに背景として描いて作詞していきました。

昔作った歌詞を見てみると、あまりにも主観的すぎる表現が多い印象でした。それは別に悪いことではないのですが、単に今はその気分ではなかったので、今回はもう少し広くスケールのある視点で言葉を埋めることにしました。


あとかなり個人的な話ですが、この楽曲は締め切り間近にして大して焦燥感を持てていなかった(半ば開き直った状態だった)ので、自身に対して「もっと加速してくれ!」ってどこか脳裏で願っていたことから、タイトルに「アクセラレーション」の単語を使うことに決めました。(「ハイファイ」のほうはノリで付けた)

ミクさんの調声について

この楽曲は高いBPMであるのと同時に、歌詞は1つの旋律に複数の子音を詰めて作ったので、その歌い方に注意を向けて調声していきました。今回は特に子音の発音タイミングを調節する「ベロシティ」というパラメーターをたくさんいじりました。


他の調声部分に至ってはめっちゃ手癖に塗れた作業でしたが、SynthVやvocaloid βの方々の歌い方を参考にしたピッチカーブを描く、その作業スピードは指数関数的に上がってきました。なのでそろそろ触ったことのないパラメーターの調節にも積極的に挑戦していきたいと思いました。

イラスト、動画について

今回はイラストも動画も自分で作りました。もうこの曲を作り始めた時点で、誰かに依頼するとなると最長でも「納期3日」にするしかなかった(当然その条件で依頼するのはあり得ない)ので、自分のスケジュール管理の甘さを心から恥じ、その気持ちに値する贖いのモチベでイラストを完成させました。
3頭身のミクさんや他の小物は昔描いたものを使いまわしています。今回新たに描いたミクさんがネギを持っているのも、そのイラストと辻褄を合わせるためです。
そしてミクさんのセーラー服は以前からずっと参考にしているデザインがあります。それはhikusさんが制作した動画「【ショートPV】ハイスペックPCが☆いんです! / 初音ミク」で描かれているデザインです。応募期間内にMVまで完成させられたのも、全てこちらの動画を作っていただいたおかげです。この場を借りて感謝を!


動画については、マジで参考にしたいと思える、つまり理想とする作品群をついに見つけたので、今回のMVからは新しいアイデアを進んで取り入れることができました。
あとこれもちょっとしたことですが、今回は初めてミクさんの髪を揺らしてみました。なんか軟体動物の足みたいな動きにも見えますが、そもそものイラストのクオリティや編集ソフト上の設定だけの問題だと思うので、次回以降はそこの部分も怠けず詰めていきます。

最後に

この曲を作った感想ですが、最高に面白かったです。作曲中は涙が出るほど爆笑していました。
やっぱり底抜けに明るい雰囲気はミクさんの歌声にマッチしていると感じています。昔のキャンパスに浮かべたアイデアをもとに作っていたので、懐かしい気持ちもありひたすらに新鮮でもありマジで楽しかったと思いました。


そしてこの曲は一緒に作ろう!第19回楽曲コンテストプロセカNEXTに応募しました。最後に応募したのが第4回だったので、2年ぶり15回ぶりの参加です。
今後についても、現在発表されている第24回までのテーマは全部私が得意とするテーマなので、参加しない理由がありません。人生で最初にプロセカNEXTに応募したときは「採用されるまで一生をかけて参加し続ける」と決めていました。ただ実際にここまで長くたくさん開催してくれるとは本当には思っていなかったので、今は勝手に嬉しく感じています。
これを読んでいる人々もぜひプロセカNEXTに参加してみてください。


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以上です。
この曲を気に入っていただけたら幸いです。
今後ともよろしくお願いします。

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