『前言撤回 / 初音ミク・春日部つむぎβ』を作った感想

日記・雑記
前言撤回 / 初音ミク・春日部つむぎβ
前言撤回 / 初音ミク・春日部つむぎβ こんにちは、ネギシャワーPです。和風トラップのボカロ曲を作りました!ボーカルはミクさん&春日部つむ...

今日niconicoに公開した曲です。「初音ミク16周年記念 1枚絵動画投稿祭」の参加曲です。
YouTubeチャンネルにはお祭りの後に公開します。


そして今回も作曲の感想文を作文してみたので、よかったら読んでいってください!

感想文

この投稿祭が「初音ミク16周年記念」の言葉を冠しているのを見たとき遅疑逡巡してしまったのは、2023年におけるミクさんのアニバーサリーへの思いは『sing along』と『インビテーション!』の2曲で余すことなく出し切ったと信じてやまなかったからです。ただ、それらの曲を完成させてから既に半年ほどの時が経っているのが真実で、一切を過去なのだと捉えるつもりはないけれど、逆にこの2曲を作るような人間がいま一番作らないであろう曲を具現化し、それを今年最後の祝福の花束として送ろうと思い、その初期衝動でDAWを立ち上げ打ち込み始めました。

サウンドについて

この曲はサビのメロディを最初に思いつきました。そしてその瞬間デュエット曲にすることに決めました。サビの頭からやまびこのような旋律の展開をイメージしていたので、ひとりだけだと味気なくなるのではないかと考えていました。

そこで、先日「春日部つむぎβ」さんに『泡沫未来』をカバーしてもらったのを思い出し、この『前言撤回』では彼女をゲストボーカルとして迎えてデュエット曲を作ることにしました。


このバーチャルシンガーはVOCALOID β-STUDIOに追加されていたのをきっかけに初めて歌声を知りました。
無垢で優しい歌い方である一方、勝ち気で芯のある印象さえもあってかなり個性的な魅力を感じました。
そして、「つむぎ」という名の持つテクスチャーからオケのサウンドは和風の世界観に染められていきました。


それに加えて、今回は初音ミクの歌声が響かせる壮大で神聖な雰囲気、それに合わせた音も一緒に盛り込みました。(この想起の源は『堕天使』に近いと思います)


また、上記の通り『インビテーション!』や『sing along』とは違った世界を表現しようとしたのが初期衝動だったので、ここ数年100%の確率で演奏していたピアノサウンドは縛りました。
その分、この曲のオケは9割以上がサンプル音源を継ぎ接ぎにして作ったサウンドと化しました。ここまで徹底してサンプル音源ばかりを置くことも今までやってこなかったので、個人的にはかなり新鮮なアイデアをもってサウンド制作を楽しめました。

歌詞について

先に完成していたオケが比較的治安悪めに仕上がっていたので、歌詞も一様に衛生観念低めの単語を並べることを意識しました。


内容としては全体を通して「前言撤回」と言っているだけなのですが、ただそれでも単にネガティブではなく、ポジティブな方に物語を進めていきたかったので、あくまでシリアスに戯けるイメージで言葉を重ねていきました。
あと今回は熟語を並べ立てることと体言止めをすることをめっちゃ意識しました。述語ばかりで歌詞を埋める癖があったので、少し変わった音感を試したいと思い、そうしました。

ミクさん&春日部さんの調声について

今回、調声作業はオケの初めからの流れでふたり同時に進めることにしました。
これは以前重音テトSVさんとの楽曲を作ったときに気づいたことで、結局はベタ打ちしただけでも圧倒的に表現力の高いシンガーのほうにミクさんを合わせることになるのは確実だからです。


そしてミクさんの調声については特にそのおかげで、メロディにアクセントをつけるためのピッチカーブのパターンと、CLE・DYN等のほとんど触ってこなかったパラメータの動かし方もたくさん身に付けられました。ここまで手応えがあったのは久々です。


春日部さん、というかVOCALOID βでの作業は割と直感的でした。強弱をつけるには「Power」のノブを動かすだけでもめっちゃそれっぽくなります。自動でブレスを入れてくれるのも結構衝撃でした。
ピッチのパラメータもまあまあ弄ったのですが、ボカロエディタの要領でピッチカーブを描くと途端に破綻しました、歌声が。ただ、オートメーションも小さく控えめに描けばある程度自然に調節できたので、最終的にはなんとかなりました。

動画について

この投稿祭の存在を知って作曲を始めたのが4日前だったので、動画は最初から自分で用意するつもりでした。
本当はキャラのイラストを描きたかったのですが、ビジュアルに関してはなにも思い浮かびませんでした。残念。
そういうわけで、『泡沫未来』と同じように「音声波形+それっぽい図形」の組み合わせで動画を作りました。音声波形といっても、音に合わせて動いてしまったら投稿祭のルール違反になるので、図形も含めて全部画像ファイルに書き出した上で歌詞を置いていきました。なので今回の動画作業の軽さはほぼ無色透名祭のときと同じです。

最後に

この曲を作った感想ですが、最高に楽しかったです。あんまり作ってこなかった曲調だったのでなおさら新鮮な気持ちで完成させることができました。

ただ、ここ最近は行動ばかりが先んじて作曲以外の活動全てが後手に回り、スケジュールが根こそぎ書き換わり続けている日々です。本当はMVは全部イラストレーターや動画クリエイターの方々にご依頼していきたい気持ちしかないです。もちろん気持ちだけでなんとかなるわけではないのだから、ちゃんと反省して当たり前のことを当たり前に出来るような人間と化していきます。


それはそれとして、「もう出尽くした」と思っていた祝福の想いも、時が経てば新たに沸き起こるもので、この楽曲も本当に良い曲になったと思うので、みんなも気に入っていただけたら嬉しいです。


―――――――
以上です。
今後ともよろしくお願いします。

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