『余白マージナル / 初音ミク・春日部つむぎβ』を作った感想

日記・雑記

今日公開した新曲です。ミクさん&春日部つむぎβさんのデュエット曲です!ぜひお聴きください。


そして今回も作曲の感想文を作文したので、よかったら読んでいってください。

感想文

VOCALOID βが3月31日に一度クローズする前に、春日部つむぎβさんとミクさんの新作デュエットを作ろうと思っていました。前作『前言撤回』では久々に和風サウンドでの作曲を楽しめたので、今回も世界観を踏襲した上で、新たな要素も加える方向でサウンドを考えていきました。

サウンドについて

上記の流れで作曲を始めたのですが、構想が固まったのが3月の終わりごろだったので、単純にクローズまで完成が間に合わないと思っていました。半分ヤケになって、先にメロディと調声だけを爆速で作ってみたら、意外と良い出来になったので、3月31日以降はオケにも力を入れて制作しようという気持ちになりました。


オケについて、最初はトラップ風のサンプルのリズムを重ねていこうとしました。ただ、先に完成したメロディがかなりJ-POP風だったので、(特にサビでは)めっちゃ王道的でシンプルなリズムを基に他の楽器も打ち込みました。そして、『前言撤回』では9割以上サンプル音源を繋げてオケ制作をしたので、今回は「自分でフレーズを打ち込むパート」と「サンプルを張り付けるパート」の割合は1:1になるよう作曲しました。


余談ですが、最近は意識してサンプル音源を使い始めたので、音楽ジャンルの名前もいくつか覚えてきました。ただもちろん、特定のジャンルに固執せず、制作したいアイデアに合わせたサウンドを作っていくスタイルに変わりはありません。当然、リスナー・作曲者として音楽を聴く時もジャンルのバイアスに引っ張られることはない(そもそもそういう音楽の探し方が出来ない)のですが、ジャンルの知識がある状態で楽曲を分析するほうが圧倒的に効率が良いので、今後も怠けず吸収していこうと思います。

歌詞について

今回は敢えて歌詞をめちゃくちゃにしてやろうと思って、ひたすらに旧字体や常用外の漢字を多用したり、カタカナ語や英単語を完全に縛ったりして作詞を始めました。ただ、ある程度歌詞を作った時点で、表現したいテーマから呆れるほどにハズレてしまったので、結局はいつもの得意な表現も解き放ち歌詞を完成させました。


ただ、その名残というか、手癖で作詞していたら絶対に浮かばなかったフレーズも多く出来たので、それは完成版でも結構残しています。特に序盤の「1234 再生成(わんとぅーさんし さいせいせい)というフレーズが自分でも衝撃的に思います。普段、このメロディに手癖で言葉を乗せるなら「12345 and then(わんとぅーすりーふぉーふぁいべんぜん)」という歌詞にします。そしてボツ版が「壱弐参肆 再生成(いちにさんし さいせいせい)」です。
完成版はこの手癖版とボツ版のフレーズを組み合わせたものの一例です。これはサウンド的にも、キャラクター的にも、楽曲テーマ的にもマジでマッチしていると感じたので、こういう表現方法も意図的に使えるようになりたいと思いました。

ミクさん春日部さんの調声について

今回は特にVOCALOID βのクローズ前に完成させなくてはならなかった春日部つむぎβさんの調声を最優先にして制作しました。VOCALOID βのアップデートでピッチ調整ができるようになったので、この楽曲ではそのパラメータをたくさん使用するような旋律やフレーズを意識的に取り入れました。


ミクさんの調声は、先に出来上がった春日部さんの歌声に呼応するようなカタチで調声を進めました。なんか私の手癖調声と春日部つむぎさんのデフォルトの歌い方の癖がかなり似ていると感じたので、それを更に強調させるように、ミクさんにも大げさに歌ってもらいました。


イラスト、動画について

今回のMVイラストは更科るな。さんに描いていただきました。実は『前言撤回』を公開した時から、更科さんのイラストの世界観がミクさん春日部さんのキャラクターとマッチしていると感じていたので、今回ご制作を快諾いただけてめっちゃ嬉しかったです!イラストのデザインやモチーフは全て更科さんにお任せで描いていただいたのですが、私が楽曲で上手く言葉に出来ていなかった部分も拾っていただけてマジで驚きでした。この場を借りて感謝を!


動画は自分で作りました。そして今回ついにアドビの「After Effects」を導入してMV制作をしました。今まで自作したMVは全て「AviUtl」というフリーソフトで制作していたので、新たに導入したAEでも難なく制作を進められました。ただ、この『余白マージナル』MVではタイムラインのレイヤー数が300個を超えてしまって、なにか致命的に効率の悪いことをしている気がしてなりませんでした(AviUtlではまず100を超えることはない)。まあ完成してしまえば結局は同じなので、これから着実にこのソフトの使い方も知っていこうと思います。
イラストはめっちゃ差分を描いていただいたので、割と動画制作もやり応えがあって、楽しく終わらせることができました。この調子で積み重ねていきます。

最後に

この曲を作った感想ですが、最高に面白くて楽しかったです。今回は挑戦的な要素も含めて作詞作曲ができたため、制作中はものすごく実りのある日々でした。


このごろ、ちょっとずつ作曲の技術も身に付いてきた実感があるので、昔の未熟な自分が制作できなかった楽曲テーマを回収している側面があります。根本的に音楽を見つめると、行きつく先は幼少期に聴いていた楽曲になる気がしています。もちろん、人間は今を生きているので、私もいたずらに凝り固まっていないで今のたくさんの楽曲を楽しんでいきたい気持ちもあります。俗に言う一兎をも得ずっていう状態ですが、常にこれで実績を重ねてきた経験もあるので、それこそ如何様にも選択できる余白を持ちながら活動を続けていきたいです。


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以上になります。
みんなもこの楽曲を気に入っていただけたら嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。

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