『堕天使 / 初音ミク』を作った感想

日記・雑記

今日公開した新曲です。ぜひお聴きください。


そして今回もまた感想文を書いてみたので、よかったら読んでいってください。

感想文

即売会で『翡翠の本懐』が好きです」と言ってくれるリスナーが割といて、ある日、それをふと思い返した瞬間「最近は短調の曲を全く作っていない」ことに気付きました。一番最後に短調メインで作ったのが『翡翠の本懐』だったからです。公開でさえ1年以上前のことです。

私は長調過激派でもないが故に変に焦燥感が沸き起こり、夜の帳も下り「急ぎ短調の曲を作りたい」と焦りの気持ちと共にDAWを開きメロディから作り始めました。

サウンドについて

上記の通り、今回は「短調で作曲するのをテーマにメロディから考えていきました。


『翡翠の本懐』以外にも、『翠玉ホワイト』『ぴよっぴよのヒヨコさん』『ネギ塩牛タンロック!』も短調の音階ベースで作りました。これらのメロディについては上手くいった実感があったので、この4曲を参考にして今回の『堕天使』のメロディも作りました。


まだ短調の作曲は苦手意識があって、数多あるクラシック曲の劣化版みたいなメロディしか思い付けなかった過去が、無意識下の忌避感を生み出している一因であるのだと思います。
でも、これを作曲していくうちに「なんかもうそんなステージにいるわけじゃないよな」っていう気持ちが妙に溢れだし、上記のことも含めて、高慢、軽薄、焦燥感で掻き乱れたサウンド展開になりました。良く言えば「遊び心やギミックの多いアレンジ」ということです。


アレンジに関しては、自他ともに玉石混交、闇鍋と認識しているので、私は「モチーフありますよ」って感じで体裁を繕いたい反作用が生じるばかりです。
そういうわけで、この時点でデカめの1つのテーマを決めようと思い、「高慢、軽薄、焦燥感」の共通するイメージから「堕天使」を連想しました。これが今回のサウンド、歌詞のテーマです。

歌詞について

上記の通り、堕天使が主人公の物語を作詞しました。


当然、ミクさんが歌うので、単語はミクさんが歌いやすい方向に寄っていきました。
その中でもサビの“キラキラ”が個人的にマジでミクさんっぽいなって思います。「こういう曲調でもミクさんはキラキラって言いそうじゃーん!」って言いながら作りました。最近投稿したマジカルミライへの応募曲の作詞中もそういうことをしきりに言っていました。


あと、『グラビティ』とかでもそうなのですが、サウンドと連動した言葉遊びみたいな歌詞も最近は入れるようになりました(曲先なのでやりやすい側面もある)。まあこういうのは得てして大筋とは関係がないので、工夫の余地があれば今後も入れていこうと思います。

ミクさんの調声について

このオケに合うようなハキハキとした豪快な歌声にするように意識しました。というより、そもそも手癖がそういう歌わせ方なので、こういうオケを作ったとも言えます。


音域も比較的高めで、地声っぽく歌わせた音程を違うパートでは裏声っぽく歌わせたり、今回は特に欺瞞を重ねた調声になりました。


あと今回はノートの末尾のピッチを滑らかに落とす歌わせ方(カラオケ採点で言う「フォール」というテクニック)を使ってみました。
初めて意識的に使ってみたのですが、意外にもミクさんの歌声にマッチする感じになって、めっちゃラッキーだと思いました。今後も使っていきます。

イラスト、動画について

イラストはからながれさんに描いていただきました。
今回もほとんど全ての構成をからながれさんにお任せしたのですが、マジで発想がすごいです。背景で泳いでいるお魚さんも個人的に好きです。
この場を借りて感謝したいです。


歌詞入れとかの動画制作については、今回は私が作りました。
今まで自分で作ってきた動画オブジェクトのプリセットが溜まってきたので、『堕天使』ではこれをフルに使い、半日で完成させることができました。

ただ、昨日(超微細ですが)ミスをいくつか発見して、一つずつ修正して再度予約投稿をしなくてはなりませんでした。今後はもう少し丁寧に確認することを心がけていきたいです。

最後に

この曲を作った感想ですが、超楽しかったです。
最近はエレキギターも使っていなかったので、今回の作曲で回収できて良かったです。


物語として封じた言葉と音だったけど、比較的自由なアイデアを詰め込めたので、この調子で進んでいきたいです。


また、最後に宣伝ですが明日開催のボーマス50にこの『堕天使』を収録したCDアルバム「トワイライト」を頒布するので、明日来られる人々はぜひよろしくお願いします。(後日通販もする予定です)


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以上です。
この曲を気に入っていただけたら幸いです。
今後ともよろしくお願いします。

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