今日公開した曲です。ぜひ聴いてください。それと感想文を少しだけ書いたので、もしよかったら読んでいってください。
感想文
きっと、覚めない夢を見たかったんだと思います。
「夢」と書いて「目標」と読む、ただそれだけを理想としてきた毎日が、今日の希望を形容していたのだと今は思います。
この世の夢想家達にとっては”永遠さえ霞むほどの夢を、信じて進むこと“が何よりの美徳なのでしょうが、私に関してはひどく近い将来の、世俗的な欲求ばかりが今を埋め尽くすのです。
しかしだからこそ、潔白に対する憧憬というのは人一倍強く、幼い頃の「純粋な気持ち」へと馳せ、その輪郭をなぞることこそが”地に足つき、夢見る自分”を演出している現状です。
畢竟、「覚めない夢を見たい」という願いは、とっくに私の手元からは離れてしまっていたわけですが、悲観することなんざございません。そうした思いをこぼさず受け取り、思いっきり表現してくれる最高の存在、ボーカロイドがこの世界にいるのですから。
そういう経緯があって「夢を象るならやっぱボカロ曲っしょ」と思い、今回はそれをテーマに曲を考え始めました。
サウンドについて
実を言うと、「サビでカノン進行を使おう!」というタスクが前頭葉にポップアップしていたので、技術的な側面においてはそれを軸にメロディとオケを作りました。
今回、一番時間がかかったのはアレンジ制作です。とかく歌モノの作曲においては「2番以降はアレンジの遊び場」という偏見がこびりついて離れず、精神的に未熟な私は、その敷かれた回路に喜び勇んで飛び込んでいきます。
結果、その先にあるのはめっちゃ面倒くさい作業の連続です。なにより、アレンジをコロコロ変えていると楽曲の世界観は簡単に瓦解してしまうのに、「なんとかなるさ!」という楽観が手招く泥沼へと誘われ、「なんかちょっとやばいかも」と気づいた時にはもう肩まで浸かってしまっていることが多いのです。
それでも今は昔よりずっと、ノートパソコンの前で踊ってみたり、ゴムボールを太ももに叩きつけてみたり、色々と足掻きながらも曲を完成させられる力が身に付いてきているので、今回のオケも(めっちゃ時間はかかりましたが)完成へと漕ぎ着くことができました。
歌詞について
今この歌詞を読むと「想像に果てはない」ということを言いたいだけ、という印象がほぼ全てです。これをミクさんに歌わせたかったが為にこの曲を作ったと言っても過言ではありません。
もちろん、他にも伝えたいことをいっぱい詰め込んだつもりですが、正直、書かれている歌詞以上のことをここで説明するのも野暮だと思うので、各々が自由に聴いて感じてほしいと一人の人間として願いたいです。
イラスト、動画について
今回は「ペンタブレット」という機器を使用してミクさんの絵を描きました。以前はマウスで描いていたのだけれど、いざこのペンタブを使ってみればもうマジで良い。描きやすさの点においては段違いの一言に尽きます。それと、この世のイラスレーターの方たちがどのような環境でイラスト制作をしていたのか、表層も表層だけど少し体感することができました。
イラストは「ネギ狩りをしに行くミクさん」というテーマで描きました。文字に表すと物騒ですが、「イチゴ狩り」や「ブドウ狩り」と同じ意味合いのつもりでした。
動画は「AviUtl」という無料編集ソフトを使っています。いつもありがとう。
今回は「イージング(特に23番の曲線)」のスクリプトをめっちゃ多様して歌詞や図形を入退場させました。今後もこの手法を用いて動画を作っていきたいです。
最後に
この曲を作った感想ですが、最高に楽しかったです。曲調自体、とても明るく賑やかで、更にそこにミクさんの歌声が乗ることにより、どっか知らない国のパレードに飛び入り参加でもしたかのような高揚感で作曲することができました。
オケの制作(特にアレンジとミックス)は過去最大級に手こずりましたが、何とか他人に聴かせられるカタチにはなったと胸を張れます。これも偏に日頃から応援してくれている皆様のおかげです、と書くと途端にすげぇ嘘くさくなるのですが、 これもマジで本心です。戯けて嘯き、ハリボテの言葉に塗れた感想文であっても、事実は事実でしかないのだと吹聴して回りたいです。
平行に並べられた線と同じく、後にも先にも交わるはずのなかったヒトたちでさえ、今はずっと、私の目と鼻の先に存在している感覚です。「名前も顔も知らないあなただけど、とにかく届けー!」って思いを糧にこの曲を作っていたのです、名前も顔も隠している胡乱な人間が。
ただやっぱり、仮想世界の名義である「ネギシャワーP」の名前には一定の重みや責任を乗せられている自覚があります。今後もこの名の下に皆様からの信頼を勝ち取るべく、良い曲を量産して参りたいです。ネギシャワーPです。
以上です。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
コメント