『翡翠の本懐 / 初音ミク』を作った感想

日記・雑記

今日投稿した曲です。ぜひ聴いてください。それと感想文も書いてみたので、もしよかったら読んでいってください。

感想文

知り合いはボカロリスナーでした。
私はこんな身近にボカロ好きの人間がいたというのはマジで運命だとしか思えず、そのヒトに「好きなボカロ曲を100曲ほどリストアップほしい」と鼻息荒くお願いしました。

何故そのリスナーにリストアップしてもらったかというと、それらの曲を参考にして曲を作ってみたいと思ったからです。

「自分好みの音楽」というのは無限に(且つめっちゃ楽しく)作れます。ただ、時々「今の自分には無い、全く別のヒトの感性に合わせて作曲したい」という気持ちにもなります。それは「他人のため」というよりは、「自分のため」の新しく楽しいチャレンジであり、巡り巡って「自分好みの音楽」をブラッシュアップさせられる糧になると確信しているからです。(EDM風の曲やエレキギターによる焦燥音楽を作曲できるようになったのも、過去にそういう挑戦をしたからです)

そして今回、そのヒトにリストアップしてもらった曲たちは、所謂「ボカロック」が大半でした。しかも私が聴いたことのなかった曲もめっちゃあって、「宝だ…!」って思いました。

ボカロックに多い、ピロピロしたエレキギターがメインの曲は私も過去にいくつか作ったことがあったのですが、知人のそのプレイリストを聴き込むにつれ、自分のボカロック過去作を優に超える曲が作れそうな気分になってきたので、今回は超やる気に満ちながらDAWを開きました。

サウンドについて

ボカロのロック曲は、サウンド面におては「デジタル、打ち込み感」が強い曲が多く、オーディオカット等でパキッとしたメリハリのあるリズムにしているところが「ボカロックっぽさ」を形成する一つの魅力だと感じました。

「ボカロックっぽさ」と言うと語弊があるのですが、あくまで「これがネギシャワーPのボカロックの答えだ!」っていう気持ちひとつでこの曲のサウンドを考えていきました。もちろん、これを読んでいるみんなも、それぞれ特有のボカロックをお持ちだと思います。私はそれらを無視しているつもりはないのですが、作曲をするヒトでない限り、みんなの答えを私が音楽として聴くことは敵いません。だからみんなもボカロPになりましょう!

初めてのVOCALOIDは「初音ミクV4X」がオススメですよ!

話を戻しますが、今回の曲のサウンドは一言で述べるなら「436+リリースカットピアノ+テレキャス+4つ打ち=最強」です。聞き慣れない専門用語ばっかだと感じるヒトもいるかもしれませんが、「これに則って曲を作ればボカロックっぽくなる」という一つの方程式だと思ってください。

上記の通りにサウンドを組めばマジでそれっぽい曲が作れますが、これはあまりにも擦られすぎている型なので、他の曲と差別化させるのにはちょっと工夫が必要だと感じました。今回私はミクさんの声でゴリ押しするスタイルを貫きました。やはりボカロ曲で注目して聴かれるポイントは「ボーカル」の一点が強いと思うので、今後も抜かりなくこなしていきたいです。

歌詞について

歌詞は「農家と化したミクさんがネギを育てる」というテーマで考えました。そのミクさんが作ったネギのブランド名も考えたのですが、それがタイトルにもなっている「翡翠の本懐」です。

ただ今回はクールなボカロックを目指していて、「とにかくカッコいい単語を散りばめよう」という意識と「知人からもらったプレイリストの曲の歌詞」を参考にして作ったので、かなり抽象的且つ難解な展開の歌詞になってしまいました。私にとっては意味の通る言葉を紡いだつもりでしたが、「この曲は音感重視で歌詞に意味なんざない」と思われても仕方ねぇ出来だなと反省しております。

個人的には「色々やりたいことを詰めすぎて瓦解してしまった感じがある」という印象なのですが、楽曲全体の雰囲気は特に崩れているわけではないし、クオリティに関しても揺るぎない自信があるので、敢えてみんなの前で自虐することはしません。そういうのは部屋の片隅でやっていればいいのです。ただもちろん今後は気をつけていきたいです。

ミクさんの調声について

特別新しいことはしてませんが、今回はサビの音域がかなり高く、ちょっと苦戦しました。

オケの雰囲気が「激しいロック」といった感じだったので、繊細な裏声風の調声は縛り、アクセントを多めにつけることを意識しましたが、メロディの最高音域が高すぎて、あまりにも不自然な点が出てきてしまい始末に負えませんでした。

だけど、今回の作曲で「ミクさんの限界の音域」を少しだけ知ることができました。この点においてはマジで良い収穫だと思いました。今後にも活かしていきたいです。

イラスト、動画について

今回、イラストと動画はマジで爆速で作れました。いつものように三頭身ミクさんのイラストを素材として使い、音声波形を配置しただけの動画なのですが、楽曲の雰囲気には上手く合わせられたので、超ラッキーだと思いました。

サビでは昔作った曲「ネギ塩牛タンロック!」の動画のプリセットを流用しました。「ミクさんが真ん中にいて、後ろでネギが散乱する」という構図が好きでよく使っています。

最後に

この曲を作った感想ですが、苦しかったけど楽しかったです。やはり他人の感性に合わせて作るのは消耗が激しいと感じたのですが、それを乗り越えた先にあるものも、これもまたデカいと感じました。そういった点では本当に楽しいチャレンジが出来たと思います。

前作『夏の暁』では、自分の中で「これ以上はない」と言える歌詞が最初に浮かんだので、その初期衝動の波に乗るだけで曲を完成させられました。

それに対して今回は「なんか曲を作らなきゃな」っていう漠然とした気持ちだけが心を漂っていて、うだつが上がらない日常に片足突っ込んでしまう一歩手前というところで、熱心なボカロリスナーの知人に運良く出会えて、色々と参考になることを聞けたので、本当にラッキーだと思いました。マジで感謝します。

今回、ボカロ曲をリストアップしてもらったその知人にこの曲を聴かせてみたら、想像以上に喜んでくれました。長文の感想をもらい、私はそれを読んで「他人の感性に合わせて曲を作ることは出来るんだ!」という達成感と喜びに満ち溢れました。

しかも個人的にはいつも以上に反省点が多く、自分の実力不足に辟易もするのですが、それよりも「反省点を踏まえてもっと良い曲を!」という想いがめっちゃ高まりました。この気持ちが冷めないうちに絶対値の高い曲を量産できたらと思います。


はい、以上です。この曲を気に入ってくれたなら幸いです。
今後ともよろしくお願いします。

関連リンク▼

コメント

タイトルとURLをコピーしました