『仮タイトル / 初音ミク』を作った感想

今日完成させた曲です。ぜひ聴いてください。そしてもしよかったら感想文も読んでいってください。

ピアノの音は昔から好きでした。生まれて初めて音楽に目覚めたとき、私はピアノの椅子に座っていたのです。

ボカロPとして作曲を始めたときからもずっとピアノが共にいて、今もマジで相棒です。

ただ、ピアノが無いと作曲できない自分に嫌気がさしていた時期もあり、それの余波というか余念というか、「頼ってばっかりじゃいけねぇな」っていう思いの残滓が頭にこびりついておりました。

しかし、ピアノにはピアノでしか彩れない世界観というのが確かにあって、ふと、ピアノメインのマジで良いサウンドのアイデアが思いついたので、その残滓を取り除くことも頭に入れながら、今回はそういう感じでDAWを開きました。

上記の通り、今回は「ピアノサウンドをメインに作曲する」というのを最も重要なタスクとして置きました。

もう一つの課題として「めっちゃ早く完成させる」ことも重視しました。

何故早く完成させなければいけなかったのか。それは「8月31日に投稿するミク生誕祭の曲の制作をすっぽかし、この曲を作り始めたから」です。

ミク生誕祭に投稿する曲の方はこのブログを書いている今でも制作途中なのですが、マジで経験したことないくらいのヤバい沼にハマってしまっていて、完成させられるかどうかすら危うい状態なのです。

このことから現実逃避をするために「気楽に完成させられるような別の曲を作ろう」という邪心がデカくなるのも必然で、しかし今回の作曲ではそういう側面においても「さっさとこの曲を完成させて、ミク生誕祭の曲の制作に戻りたい！」っていう気持ちもあり、その狭間で私は完全に意識が崩壊していました。

しかも、この『仮タイトル』を作り始めたのはTwitterで告知した締め切りの2日前だったので、とにかく焦燥感で心は一杯でした。
ただ、気分は最高に良かったです。急ぎすぎる気持ちが一周回ってなんだか心底楽しくなってました。

そういうわけで、この曲は短期集中、無我夢中でひたすらに打ち込んでいって作りました。(昔「スプラトゥーン」というゲームで、朝から晩まで射撃練習場に篭って、虚ろな目で一生エイムの練習していたことを思い出しました)

Twitterにて告知動画をアップするとき、タイトルを暫定的に「仮タイトル」にしたのですが、これを確定タイトルにしました。

意味のある言葉をタイトルに使ってしまったら、そのテーマに沿って歌詞を考えなくてはなりません。しかし今回はそんなことをしている時間がなかったので「意味のある名前は付けない方がいい！」と思って『仮タイトル』にしました。

『no title』とかでもよかったのですが、「no」という否定語は十二分に強い意味が感じられます。対して「仮」という言葉の方は無色透明の印象があり、今回の気分に合致していました。

この曲を作った感想ですが、最高に楽しかったです。

この『仮タイトル』はめっちゃ急いで作ったおかげで、まあなんとも小綺麗な曲になってくれました。サウンドに関しては特に無駄を省けた自負があります。みなさんもきっと好きになってくれると淡く期待しております。

はい、以上です。今後ともよろしくお願いします。

ちなみにこの曲のプロジェクトファイルの仮タイトルは「4361(3)」でした。

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