『電気パレードの舞踏会』を作った感想

日記・雑記

今日投稿した曲です。ぜひ聴いてください。この曲を作った感想文も書いてみたので、よかったら読んでいってください。

感想文

最近はSF小説ばっかり読んでいて、頭の中は近未来のことで満たされています。この特異な小節で空想する幻想は、アンドロイドたちが歌って踊る、終わりのないパレードそのものです。

ある日、それをボカロ曲のテーマにするとしたら、と考えてみたときに「割とアリなんじゃないか」って思えたので、早速DAWを開き打ち込み始めました。

サウンドについて

夜のパレード・お祭り」や「電脳世界」の世界観を表現したかったので、そのようなメロディ・リズムをまず最初に考えました。

それと今回は旋律を奏でる楽器をかなり絞りました。基本的には「ピアノ+ベース+三味線+シンセサイザー」だけ使いました。

あとはドラムやパーカッションで間を埋めます。メロディのリズムに重ねたり呼応させたりしたら「お祭り」っぽさが増してなんか良かったです。

今回、和音に関して特に新しいことはしていませんが、Ⅱ7の上で琉球音階(ニロ抜き)を奏でると、どこか「斜に構えた、あるいは達観した印象」を与えられることを知りました。

相変わらず定番のコード進行を多用していますが、コードループ系の曲でいたずらにリハモしてこねくり回す必要性は今のところ感じません。あくまで”キャッチー・わかりやすさ“を指向したいので、シンプルイズベストを掲げて作曲することが多いです。もちろん今回の曲もそうです。

だから逆に「原型がわからない」ってレベルでクシャクシャにした循環コードで作曲するパターンも面白そうだと思いました。これはまた今度やってみたいです。

歌詞について

電気パレードに参加しているヒト(もしくはアンドロイド)」の視点で歌詞を考えました。

非日常的な世界を噛み締めながら「みんなで楽しもう!」という気持ちを表したかったので、ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』を思い描きながら作詞しました(ゴッホやピカソの方も好きです)。

それと「一つのメロディに対してめっちゃ子音を詰め込んでやるぜ」って気持ちが湧いたので、英語やカタカナ語を多く言葉に含みました。ミクさんは子音の発音が良く、めちゃくちゃに単語を詰め込んだとしても声が破綻しません。とてもありがたいことです。

ミクさんの調声について

上記の通り、今回の曲は子音を詰め込んだ歌詞にしたので、ノート分割VEL値の調整に重点を置いて作業しました。

あとサビのメロディの音域がとても広くなったので、高音・低音どちらともメリハリのある歌声になるように調声しました。

抑揚とリズム感を強調した歌い方にするのが手癖で、今回の曲調ではそれがまあまあ上手くハマりました。

イラスト、動画について

MVの一枚絵はイラストレーターのつちのこ(Twitter)さんに描いていただきました。とても明るい表情でキラキラしたイラストに魅力を感じました。今回、この楽曲のイメージにピッタリな絵を描いてもらって、とても嬉しかったです(ミクさんの衣装や後ろの電球が特にお気に入りです)。この場を借りて感謝申し上げます。

動画は自分で作りました。「AviUtl」のイージング機能(特に23番と24番)で歌詞を入退場させる動画を去年あたりから量産していて、最近はだいぶ熟れてきました。

ただ、そろそろ動画制作の方も動画クリエイターの方々にお任せしたい気持ちが強いです。この頃は、私の予定管理が杜撰なおかげで、スケジュールの波がひどく不規則になってしまっています。なのでしばらくはその尻拭いに勤しむことになるのですが、上半期までには落ち着かせて、さらに余裕を持って作品を依頼したり作ったりしていきたいのです。

最後に

この曲を作った感想ですが、最高に楽しかったです。
作曲中はずっとお祭り騒ぎでした。

コードループ系の曲は割と頭空っぽにして作れることが多いです。勢いがすごいです。

ただ、そこで独りよがりな思想を垂れ流すことがないよう、あくまで「伝えたいメッセージは音楽作品として落とし込む」ことを目指したいです。それがきっと今の私の理想です。


この曲は新年一発目の投稿楽曲になりました。なんだか得も言われぬ爽快感で胸がいっぱいです。今年はバランス感覚を鍛えるために、今まで以上に挑戦を重ねる年にしていきます。だから、このブログを読んでくれている人間には「どうか楽しみにしていてください」という想いを伝えておきたいです。

以上になります。今後ともよろしくお願いします。

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コメント

  1. うおおおお〜 より:

    がんばえ〜!!!

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